真宗大谷派 道誠寺

名古屋市熱田区五本松町三番八号 052-671-5603
若院の扉

 の【若院の扉】では、若院の気になる≪言葉≫や≪書籍≫を紹介、解説します。また、月のお参りの中での、皆さんからの素朴な疑問について、共に考えていきたいと思います。

【親鸞聖人のご生涯】№1
 
浄土真宗の宗祖は言うまでなく、親鸞聖人です。2011年には、親鸞聖人の750回忌も行われました。まず、この親鸞聖人のご生涯について、皆さんと学んでみたいと思います。聖人は1173年に生まれ、その生涯を1262年に終わられました。実に90年もの長いご生涯です。その生涯は、さまざまな人々との出遇いを通して、語られます。その生涯を簡単な表にして見ていきましょう。

 1173年 1才  京都・日野にて生まれる。
 1181年 9才  青蓮院にて、慈円のもと得度。比叡山天台宗の僧侶となる。
 1201年 29才 比叡山を下山。法然上人と出遇う。念仏の道へ。

 1207年 35才 念仏停止の院宣により、越後に流罪。いなかの人々と出遇う。
 1211年 39才 冤罪がとかれる。関東へ向かう。
 1214年 42才 佐貫の地にて、衆生利益のために三部経千部読誦を発願するも、中止。
 1234年 62才 このころに京都へ戻る。
 1248年 76才 浄土和讃・高僧和讃を著す。
 1257年 85才 正像末和讃を著す。またこのごろ精力的に書物の執筆・書写を行う。
 1262年 90才 ご入滅。

 簡単に、親鸞聖人の生涯を概観しましたが、その人生は90年と長く、他にもたくさんの出来事がありました。
 もっと、知りたいという方には、ご連絡ください。

【書籍の紹介】№2
 
若院が読んだ本の中で、お勧めを紹介します。
 今回紹介する書籍は 
譲 西賢さんの
    『自分の
「心」に気づくとき』
です。この本は、臨床心理士であり、お寺の住職でもある譲さんが、ある方とのカウンセリングの対話を元に、人が本来求めるべき「
大切なもの」とは、何か。また、【人の心とは】【感情の発信・感受とは】【親子とは】そういったことを一つのエピソードを交えて、綴られています。
 灯台もとくらし、という言葉もありますが、近いからこそ見えてこないことも沢山あると思います。しかし、近いものが見えなければ、遠いものこそ見えてきません。一度、立ち止まって、自分自身の周囲の言葉や声に耳を傾けてみてはどうでしょうか。そんなことを教えられる一冊です。
お寺にて貸し出しも致します

【書籍紹介】№3
 是非とも読んで頂きたい一冊を紹介します。

『恐山 死者のいる場所』 著者 南直哉   新潮新書

某テレビ局で恐山特集の番組が放送されていました。妻に勧められて一緒に見たのが、きっかけです。見終わってすぐに本屋さんに飛び込みました。そこで、手にしたのがこの一冊です。
 あまり知られていませんが、恐山を管理するのは曹洞宗です。ですから、浄土真宗とは直接の関係はありません。
 しかし、恐山というのは、強烈なまでに「死」ということを生きている私たちに教えてくれます。
 私たちはどこかで、「死」を「死者」にのみ属する事として遠ざけているように思います。私もその一人です。しかし著者の南さんは、本の題名にも記されているように、恐山を「死者のいる場所」と仰っています。もちろん、死者が生き返るというような意味ではありません。
 生きている私たちが、亡き人を通して、自らの「生と死」を考える場であるということです。
 もしかしたら、供養ということも、自分自身の生死を考えるきっかけなのかもしれません。
 確かに恐山は、そういった意味では、自身の生死と向き合うことのできる場所なのかもしれません。
 しかし、恐山に行かなくても、特別な場所に行かなくても、教えはいつも私たちの眼前に開かれているはずです。
 ふと、そんなことを感じさせて貰った一冊です。

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